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誰に向けての広告か嫌われない広告を考える

 
Writter:山田 修史
2022.11.04
誰に向けての広告か嫌われない広告を考える

今回はインターネット広告がユーザーに届きにくくなっている現状のお話です。

インターネットの広告は

  • 年齢
  • 性別
  • 興味・関心
  • 住まい

などさまざまな、個人情報を利用して広告が配信されています。

あまり見たくない不快な広告を見かけたことがありますよね?

サービスの会員情報や、スマートフォンの位置情報など多くの情報を組み合わせて、個人の趣味趣向に近い広告(パーソナライズ広告)を出せるようになってきています。

その弊害で目を引かせようとして、広告表現が不快なものも増えてきています。

ダイエットや見た目の変化などを気にするコンプレックス商品などで、よく見かけます。

不快な広告表現が増えることで広告が嫌われ、広告表示を制限できる権利や、プライバシーを理由に制限ができつつあります。

商品やサービスを利用して喜んでくれるユーザーに適切な媒体を使って、情報を届けることが今後重要になってきます。

Googleが広告表示の管理機能を提供

2022年10月22日にGoogleがマイアドセンターの提供を開始しました。

マイ アド センター の提供を開始

ユーザー側がGoogleのサイトやアプリなどの広告をコントロールできるようになりました。(YouTubeやDiscoverなど)

ユーザーが、自分の意思で興味のない広告を制限したり、好みの広告の露出をコントロールできます。

広告収入を主体としているGoogle自らが、広告を制限するサービスを提供したことは驚きでした。

「この広告主の他の広告もみる」という項目では、広告主が出しているGoogle広告を閲覧できます。

広告文やバナー広告の種類までわかります。

広告の透明性ですね。

販促に従事している立場からすると、ライバル会社などの広告が丸見えになっているので大変参考になります。

販促にかかわっている人は、「この広告主の他の広告もみる」の項目もうまく使って研究してみるとよいですね。

Facebookでも広告の透明性

インターネット上の個人情報や行動記録のプライバシーの制限は世界的な流れになってきています。

Facebookでも広告の透明性を確保するために広告のライブラリーページを用意しています。

企業が出稿している、Facebook、Instagramの広告が丸見えです。

訴求ポイントを変えている変遷などもわかるので、競合調査にも使えます。

ITPの影響

GoogleやMETAなどのサービス提供社が、自主規制のように制限をしている以外に、ブラウザやスマートフォンのOSなどで制限を掛ける動きもあります。

特に日本では影響が大きいと言われているのが、ITPです。

ITPとは


個人情報保護のためのサイトトラッキング抑止機能でAppleが提供しています。

そのため、iPhoneのSafariを使った検索やホームページ閲覧時にプライバシーを保護する制限がかかります。

日本ではiPhoneのシェア率が高くスマートフォン向けの広告に影響が出ています。

またiOSのバージョンで違いはありますが、アプリを通じたトラッキングの許可をユーザーで選択できます。

サイトトラッキング防止機能

プライバシー保護のために、トラッキング(追跡)ができないよう規制が進んでいます。

このため、ユーザーの解像度が下がり、興味・関心などを使うターゲティング広告や、ホームページの来訪者を追いかけるリマーケティング広告などに影響が出ます。

アドブロック

広告ブロッカーともいいます。

インターネット上の広告をブロックする為のアプリや、ブラウザの標準機能や拡張機能などで広告の表示をブロックします。

不要な広告を見なくてもよいので、パケット通信でのギガ消費を抑えるために若い人を中心に使われています。

バッテリーの消費を抑えるとも言われています。

とはいえまだ、実際に使っている人は多くはない印象です。

いままでは一方的に広告を見せることができていたのが、ユーザーが広告を見ない操作ができる事態になっていることは知っておくことが必要でしょう。

インターネット広告は嫌わている

情報を探していたり、コンテンツを楽しんでいるときの広告は邪魔だと思われ、どぎつい表現やしつこい露出などで悪い印象を持たれています。

広告の反応を上げるために表現がエスカレーションしていきがちです。

必要な人に向けて良い商品やサービスの情報の提供を意識した広告であるべきだと思います。

そのために商品やサービスを喜んでくれた方に、訴求ポイントを聞いてみましょう。

お客様の声を聴く

購入してくれたお客様に購買行動に沿った質問をすることで、それぞれの段階で訴求するポイントがわかります。

  • 商品やサービスを購入する前にどのようなことを考えていたのか?
  • 商品やサービスをどこで知ったのか?
  • すぐに購入したのか?しなかったとしたらなぜなのか?
  • 何が決め手となって購入したのか?
  • 実際に使ってみてどうだったのか?

喜んで購入してくれたお客様の声をもとに広告を作成することで、嫌われない広告を作成しましょう。

このお客様の声を聴くというのは岡本達彦先生が考案した「A4」1枚アンケートの手法です。

商品を知った媒体にしぼって、必要とする人に向けた表現が可能です。

広告が届きにくくなっている時代なので、広告が表示された際に必要な人に適切にメッセージを届けられるようにしていきましょう。

自分では難しいかな?と思ったらまずはご相談ください。

『「A4」1枚アンケート』と「マンダラ広告作成法」のセミナーや研修

お問い合わせを増やすためのホームページ運用のアドバイス

広告作成やアドバイス

のご相談もお待ちしています。



書いた人:山田修史

山田修史
活動地域福岡県福岡市
社名・屋号株式会社 リクト
ホームページhttps://www.lct.jp/
Twitterhttps://twitter.com/lct_syushi
Facebookhttps://www.facebook.com/yamadasyushi
ブログhttps://a4kikaku.com/blog/?user=47
Amazon著者情報https://www.amazon.co.jp/%E5%B1%B1%E7%94%B0-%E4%BF%AE%E5%8F%B2/e/B07PX9YXSD

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