
ホームページ制作を依頼されたものの、一体どのようにしたら「納品完了」となるのか、疑問に思ったことはないでしょうか。
納品物は依頼側により違いがあるため、その都度確認が大切となります。
ホームページというデータ情報であるため、納品物の詳細について気を付けなくてはなりません。
この記事では、次のようなことをメインに紹介します。
- ホームページの納品方法
- 納品時の注意点
- 納品までの流れ
- どのようなものを納品物というのか
- 納品物に含まれないもの
この記事をご覧いただき、ホームページにおける納品物に関するお悩みを解決できると幸いです。
ホームページ制作の納品方法

まずは、ホームページ制作をした後の納品方法について解説していきます。
- FTPツールを使った場合の納品
- ファイルを納品
- WordPressサイトの納品
上記3つについて、それぞれまとめていきます。
FTPツールを使ってサーバに納品:制作会社がサーバにアップロード
こちらは、FTPツールを使って依頼された側がサーバにアップロードする納品方法です。
データ一式をFTPツールを使ってアップロードするため、依頼側は手間のかからない方法と言えるでしょう。またこのような場合、サーバやドメインは依頼側で用意することが多いです。
FTPツールを使うとホームページの階層構造を確認しながら行うことができます。そのため、安心かつ安全にデータのアップロードが可能となるでしょう。
FTPツールは無料でも使えますが、有料のものもありますので使いやすいと思える方を利用するのがいいかと思われます。
ファイルを納品:依頼側がサーバにアップロード
こちらは、依頼した側がサーバにアップロードすることを前提にファイルを納品します。
具体的には一つのフォルダーにHTMLファイルなどのデータをまとめ、zip圧縮をしてファイルを共有するのが一般的な方法です。
もし修正が必要な場合は、再度zipファイルを送る必要があるので注意したほうがいいでしょう。
この方法は、依頼する側はITに関する知識がある程度必要となります。
WordPressを使って納品
先述した2つの方法は「静的ホームページ」の場合でしたが、WordPressサイトは基本的に「動的ホームページ」となるため少々複雑な納品になります。
ただ単純に、ファイルを送ったりサーバにアップロードしたりするのとはかなり違うのです。
WordPressでの納品は、WordPressを本番環境でインストールして、依頼側が用意してくれるドメインをサーバとつなげて納品をすることになります。
この際、難しければ依頼側に連絡をし、代行してもらうことも可能でしょう。
必要なデータを転送するには、便利なWordPressプラグインがあるため活用してみると良いでしょう。
ホームページ制作の成果物を納品する際の注意点3つ

ホームページ制作の納品方法を紹介しましたが、納品する際に気を付けなくてはならない点があります。
- 事前に十分ヒアリングをすること
- チェックしてから納品
- コーディングルールの確認
上記3つについて、具体的に解説してきます。
事前に十分ヒアリングをすること
1つ目の注意点は、事前のヒアリングです。これはホームページ制作をする際、とても重要なことです。
ヒアリングでしっかり話し合いができていないと、今後ホームページ制作を行う中で依頼された内容と違ったホームページを制作してしまう恐れがあります。
大幅な修正をしないためにも、事前のヒアリングを丁寧に行うことが大切です。
チェックをしてから納品
当たり前のことではありますが、納品前には十分確認を行うことが大切。納品後に修正指示があると、トラブルになることもあります。
お互いのためにもチェックは必要ですが、次の点に注意してみると良いでしょう。
- ブラウザ・デバイスでの表示
- テキストのミス
- コーディングのミス
- alt属性は入っているか
- お問い合わせのメール設定はできているのか
他にもチェックが必要な点もあるため、時間をかけてチェックをしてから納品することが大切です。
コーディングルールの確認
クライアントによっては今後のことを考え、ソースコードをわかりやすくするためにコーディングルールを作っていることがあります。コーディングルールとは規約のようなものです。
クライアントにより細かいコーディングルールがある場合もあります。
コーディング後に修正をしないためにも、事前に確認しておくことが大切です。
ホームページ納品までの大まかな流れとは

ここからホームページの納品までの大まかな流れを紹介します。
流れを知っていることで次に何をしたら良いのか分かるため、作業も行いやすくなるでしょう。
- ヒアリング
- デザイン・コーディング
- 本番環境へ移行
- 納品・請求
それでは、順番に解説していきます。
1:ヒアリング
納品時の注意点でも解説しましたが、ここは最も大事な所となります。
しっかりお互いに確認してから次の作業へ移るといいのではないでしょうか。
2:デザイン・コーディング
次にデザインとコーディングです。
ホームページにおいてデザインは大きな印象を与える所でしょう。
そのため、どのようなデザインがいいかを相談しながらすすめるといいかと思われます。
そして、デザインしたものを実装するためにコーディングを行います。
コーデリングとは「HTML」や「CSS」などのプログラミング言語を使い、ホームページを構築する作業のことです。
3:本番環境に移行
コーディングしたファイルデータなどを、本番環境に実装していきます。
ただし、事前にテスト環境で問題なくホームページができているかのチェックすることが大切です。テスト環境で間違えがあれば、うまくホームページは表示されずレイアウトなどが崩れている部分があるかもしれません。
ファイルをそのまま納品するのであれば、この項目は不要となります。
4:納品と請求
最後に納品と請求です。
納品をした後、クライアントに請求書を送ります。請求書を送るタイミングもクライアントによって異なる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
ホームページ制作の納品物に含まれないもの

ホームページで公開する写真やロゴなどのイラストは、jpgや png形式でデータ納品されることもあります。ただし、そのもととなる「Rawデータ(PhotoshopやIllustatorなどで作成された生データ)」は原則として納品物の対象とならないため、注意しましょう。
しかし、なぜ納品物にならないかと気になる方もいるのではないでしょうか。
その理由は、写真やイラストは使用しても良いものの、カメラマンが撮影りイラストレーターがイラストを完成させた時点で、それぞれに著作権が付与されるからです。
写真・イラストの圧縮ファイルがホームページの納品物となるのは、著作者が「そのホームページで著作物を使用することを許可」しているからです。とはいえ、使用を許可しているからといって著作者が著作権を放棄しているわけではありません。
そのため本来の利用目的や二次利用などには十分に注意しましょう。
場合によっては、交渉次第で著作権を譲渡または買い取ることもできるため、気になった方は相談してみてもいいかと思われます。
まとめ
ホームページ制作時の納品物は、意外と知られていない内容も多かったと思います。
いざという時にトラブルに発展させないためにも、しっかりと納品物に関する知識を身につけておくことが大切です。
この記事が、少しでも参考になれば幸いです。