
こんにちは。
アクセシビリティって誰のための対策ですか?
web担当者なら一度は聞いたことがある「アクセシビリティ」、
アクセシビリティとは、年齢や身体障害の有無に関係なく、誰でも必要とする情報に簡単にたどり着け、利用できることをいいます。
厚生労働省
と書かれている通り、「使いやすさ」「見やすさ」を考えて対策されている方も多いと思います。
しかしその対策、もしかしたら間違っているかもしれません。
一般的に「アクセシビリティ」対策と聞くと
・文字のサイズを大中小から選べる機能
・webサイトの音声読み上げ機能
・読みやすさを考え色の反転
と、これさえやればアクセシビリティ対策ばっちりと考えられている方、実はそれは間違いです。
そもそも、文字サイズはOSの機能で文字サイズを変えるだけではなく、ブラウザの拡大機能を使って画面の拡大もできるので、わざわざwebサイトが対応する必要はありません。
読み上げ機能も、例えば全盲の方で読み上げが必要な人は「スクリーンリーダー」というソフトを使っており、色の反転が必要な人もOSの設定を使って普段から反転にしているのです。
大切なのは、コンテンツのアクセシビリティ
そもそもアクセシビリティの対象は障害者だけではありません。
今やwebは、特定の人だけが見るツールではなく、老若男女幅広い方が見る、いわばインフラのようなもの。
そう考えると、老眼の高齢者やパソコンに不慣れな方もその一人です。
障害者といっても、
- 全盲
- 色弱
- 聴覚障害
- 運動障害
- 認知障害
- 学習障害
- 言語障害
・・・など、様々な障害があります。
どんな方でも「使いやすい」と思ってもらえることが必要です。
そこで大切なのは、コンテンツのアクセシビリティ。
コンテンツのアクセシビリティと聞いても、ピンときづらいと思いますが、いわゆる「丁寧にwebサイトを作ろう」ということです。
ここでは、具体的な「アクセシビリティの基本」をご紹介します。
・ページの内容が伝わるページタイトルを意識する
・どれが見出しでどれがリストなのか構造が分かるマークアップを意識する
・リンクテキストはリンク先が何か分かるような文言にする
・画像には、「写真1」や「img1-1」などではなく情報が伝わりやすい代替(だいたい)テキストもしくはaltタグを入れる
・キーボードだけでも操作できるようにする
・フォームでエラーメッセージがある場合は、どこの箇所がどんなエラーなのか明記する
・文字色と背景色のコントラストを考えたデザインにする
SEO対策で言われている事と似たような事が並んでいますね。
参照:リクトで実施しているSEO対策
例えば、基本として紹介したalt属性に代替テキストを適切入れたり、文章構造が分かるマークアップを行うことで、Googleの検索エンジンロボットに対しても正しい情報を認識してもらいやすくなります。
ちょっとしたひと手間で、ユーザーの満足度を向上させるだけではなく、SEOの対策にも、ひいては受注(売上アップ)獲得にもなるアクセシビリティ。
今一度、御社のwebサイトを見直してみませんか?