
今回は、生成AIとお客様の声を組み合わせることで、ブレない「リアルなペルソナ」を作成する方法をご紹介します。
「ペルソナを作ってみたけど、本当にあっているかわからない」
「作ったペルソナが、いつの間にかただの妄想になっていた」
そんな経験はありませんか?
ペルソナ設定は重要だと言われますが、机上の空論で作ってしまうと、実際の顧客とズレてしまい、販促の効果が出ないことがあります。
先日、運営堂の森野さんのウェブサイト分析ツールをつかって、生成AIで各種レポート作成するセミナーを受講して、その内容のひとつ「ボイスペルソナ」というセクションの内容が、私が推奨している「A4」1枚アンケートと非常に相性が良く応用できるなと思いましたので早速実践。
そもそも「ペルソナ」とは?
ペルソナとは、年齢、性別、趣味などをもとにサービスや商品を利用するユーザーをリアルに細かく設定します。
ただ推測が含まれることが多く、企業側にとって都合の良い人物像になってしまうことが往々にしてあります。
都合が良い人物像は実際のお客様と全然違うことになりかねません。
そこでボイスペルソナはお客様の声(レビューや事例インタビュー)を分析して抽出する、実在する顧客像からペルソナを作成します、
つまり、「こうあってほしい」という理想ではなく、「実際に買ってくれた人」そのものを分析の基盤にします。
「A4」1枚アンケートのターゲットコピーに当てはまる人物像です。
もしお客様の声がない場合は、お問い合わせメールや履歴でも代用可能ですが、最も精度が高いのは「ちゃんとしたお客様の声」です。
弊社が長年取り組んでいる「A4」1枚アンケートとの相性がとても良いことがわかりました。
NotebookLMと「A4」1枚アンケートで分析
弊社には、14年以上にわたって集めてきた「A4」1枚アンケートのデータがあります。
この膨大なテキストデータを、GoogleのAIツール「NotebookLM」にすべて登録しました。
GoogleのAIツール「NotebookLM」は与えたデータのみで分析をするので、余計な内容がはいらないですし、データを学習されて外部に漏れることもありません。
アンケートは手書きで回答いただいた物をスキャンしてPDFにして登録しています。
手書きの文字も回答を認識してくれるのでとても便利です。
プロントの指示
「このデータをもとに、典型的なユーザーを3人のペルソナとして描写してください」
たくさんのアンケートを分析してれて3つのペルソナに分析してくれました。
3つのリアルなペルソナ
セミナーで出てきた感じと違いますが、実際に出力された結果を要約してご紹介します。
ペルソナ1:信頼重視型(紹介経由)
Webの専門知識がなく、技術よりも「人」で選ぶタイプです。
- 悩み: 専門用語がわからず、誰に相談していいかわからない。
- きっかけ: 知人や取引先からの紹介。
- 決め手: 社長やスタッフの誠実さ、人柄。「翻訳」して伝えてくれる親切さ。
ペルソナ2:既存不満・結果追求型(課題解決とコスパ)
過去に他の制作会社で失敗した経験があり、乗り換えを検討しているタイプです。
- 悩み: 以前の業者への不満(対応が悪い、集客できない)。
- きっかけ: 「リニューアル」などで検索。
- 決め手: 費用対効果の高さ、アフターフォローの充実。実直な姿勢。
ペルソナ3:実務運用重視型(内部管理と効率化)
HPを経営戦略ツールとして捉え、効果的なマーケティングや運用支援を求めているタイプです。
- 悩み: 自分たちで更新できない、HPが放置されている。
- きっかけ: セミナーや取引先からの紹介や検索でみつけた。
- 決め手: 集客ノウハウの有無、運用代行やサポート、戦略的な提案。
販促物の方向性をすり合わせる
「お客様」と一括りにしても、実際にはこれだけの違いがあります。
例えば、弊社では最近「ペルソナ3」の方からのお問い合わせが増えています。
であれば、Webサイトやブログ記事で発信すべき内容は、「人柄」のアピールよりも、「実用的なマーケティング実績」や「具体的な運用ノウハウ」であるべきだと判断できます。
逆に、紹介を増やしたいなら「ペルソナ1」に向けた「安心感」を伝えるコンテンツが必要です。
このように、仮説ではなく「実際に利用してくれた方の声」からペルソナを作ることで、「どのペルソナに合わせるか」という精度の高い考察ができるようになります。
まとめ
ペルソナ作りでやりがちなのは、用意されたペルソナシートの項目を埋めるためだけに時間を使って考えたり、売り手の都合の良い「架空の人物」を作ってしまうことです。
「A4」1枚アンケートのような質の高い「お客様の声」があれば、「リアルな顧客像」を可視化できます。
これにより、販促物や記事制作の指針がブレなくなります。
ぜひ、お客様の声を集めて、AIを活用し、貴社の「真の顧客像」を見つけ出してみてください。
ひとりでできるかな?と不安な場合はお気軽にご相談ください。
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