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RFP完全ガイド:要件定義書で成功するホームページ制作

 
Writter:LCT 編集部
2023.12.18
Webサイトの要件定義書に必要なステップ

Webサイト制作における要件定義とは、Webサイト制作における目標や必要な機能、スケジュールを明確にし、プロジェクトの方向性を決定するものです。

Webサイトの新規作成時にも必要なことですが、リニューアル時にも要件定義をはっきりとさせておく必要があります。

この記事では、Webサイト制作を成功に導くために必要な「要件定義」について、解説しています。

ぜひ、リニューアル時の参考にしていただけますと幸いです。

Webサイト制作・リニューアル成功における要件定義の重要性

Webサイトリニューアルと要件定義の重要性

Webサイトの制作やリニューアルを成功させるには、明確な要件定義が欠かせません。

要件定義とは、目指すWebサイトの機能、デザイン、セキュリティなど、目に見える仕様の決定だけでなく、制作体制やスケジュールを含めた計画の共有です。

このプロセスを通じて、制作に関わる全員が共通の目標と理解を持ち、スムーズに開発を進めることができます。

要件定義を明確にすることのメリット

要件定義をしっかりと行うことで、開発過程での手戻りを防ぎ、計画通りに品質の高いWebサイトを完成させることが可能です。

明確な要件定義は、開発が迷走することなく、期待される品質と機能を持つWebサイトの公開を実現します。また、要件定義を通じて抽出された5W1Hに基づく計画は、制作・リニューアルプロジェクトの土台となります。

5W1H要件定義の例
Why(なぜ)Webサイト制作/リニューアルの背景や目的、現状分析
When(いつ)制作/リニューアルの着手時期、公開時期
Where(どこで)社内(担当部署)、Web制作会社
Who(誰が)担当者、チームメンバー
What(何を)機能、デザイン、セキュリティ
How(どのように)開発言語/プラットフォーム、運用保守

要件定義が曖昧だとどうなるか

要件定義が不明瞭だと、プロジェクトは進行しなくなります。

関係者からの異なる意見に左右され、結果としてスケジュール遅延や品質低下が発生する可能性があります。

そのため、初期段階での要件定義の精密化は、Webサイト制作/リニューアルの成功への必須条件です。

Webサイト制作の流れと要件定義の位置づけ

Webサイトの制作・リニューアルは、以下のステップで構成されます。

  1. 企画
  2. 設計(要件定義)
  3. 制作
  4. 実装
  5. 公開

要件定義はこの流れの中で、企画と設計の間に位置し、実際の制作に入る前の土台となる工程です。ここでの慎重な検討が、全体の成功に直結します。

RFP(提案依頼書)との違いと連携方法

RFPは、要件定義書に基づき、プロジェクトの概要や目的、要件、評価基準などが明記された文章です。要件定義書がプロジェクトの「設計図」であるのに対し、RFPはその「募集要項」となります。

要件定義を固めた後、具体的な提案を求めるためにRFPを作成し、最適な制作会社を選定ください。

要件定義を成功に導くステップと手順

要件定義を成功に導くステップと手順

Webサイト制作およびリニューアルの要件定義は、サイト制作の基盤となります。

下記に、要件定義を成功に導くためのステップと手順をまとめました。

  1. 課題と現状の明確な整理
  2. 具体的な方向性と施策の提案
  3. CMSと技術要件の検討
  4. サイトマップとコンテンツ構成の計画
  5. デザインコンセプトとユーザー体験の定義
  6. スケジュールと予算の合意形成
  7. 要件定義書の作成と社内合意

上記7ステップについて、詳しく解説していきます。

ステップ1:課題と現状の明確な整理

まずは、制作の背景にある課題を特定し、現状を包括的に分析します。

これには、Webサイトの利用データやユーザーフィードバックの収集が含まれます。ここで調べた情報を基に、制作およびリニューアルの具体的な目的を定めます。

ステップ2:具体的な方向性と施策の提案

方向性が定まったら、目標達成のための戦略と施策を提案します。

これには、ターゲットユーザー、コンテンツの方向性、必要な機能要件が含まれます。ただし、提案は明確かつ実行可能でなければなりません。

ステップ3:CMSと技術要件の検討

CMS選定は、コンテンツ管理の効率性に直結します。

1番選ばれるCMSとして、「WordPress」が挙げられるでしょう。

技術要件には、サーバーの構成や必要なソフトウェアの選定が含まれます。これらはサイトの運用と保守に大きく影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。

ステップ4:サイトマップとコンテンツ構成の計画

サイトマップの作成は、サイトの枠組みを構築する重要な工程です。

コンテンツ構成を計画し、ユーザーが求める情報に容易にアクセスできるようにします。このステップでSEO対策も考慮に入れておきましょう。

ステップ5:デザインコンセプトとユーザー体験の定義

Webサイトのデザインは、ブランドのイメージを反映し、ユーザー体験を向上させることが目標です。

直感的なUIデザインと流れるようなナビゲーションを計画し、サイト訪問者の滞在時間とエンゲージメントを高めます。

ステップ6:スケジュールと予算の合意形成

プロジェクトの進行には、明確なスケジュールとリアリスティックな予算が不可欠です。

これらは関係者全員の合意に基づいて決定され、計画的な管理により、プロジェクトのスムーズな進行のためには欠かせません。

リアルな期待値を設定し、余裕を持った予算計画を立てることが、余計な手戻りを避けることにつながります。

ステップ7:要件定義書の作成と社内合意

最終ステップでは、これまでの手順をもとにした要件定義書を作成し、社内のステークホルダー間で合意を形成します。

これにより、プロジェクトの透明性が高まり、全員が同じ方向を向くことでしょう。

Webサイト要件定義のための必須チェックリスト

Webサイトリニューアルの要件定義で重視すべきポイント

新規でのWebサイト制作やリニューアルを成功に導くためには、要件定義が極めて重要です。

ここでは、Webサイトの要件定義に不可欠な9つの核心項目を紹介します。

要件定義で重視すべき9つのポイント

背景制作やリニューアルの動機、現状分析、全体像の把握
プロジェクト概要人員配置、工程のスケジュール、成果物の詳細
サイト構成使用するOS、デバイス対応、サイトマップ
システム要件機能要件と非機能要件の明確化
技術要件開発言語、ミドルウェア、プロトコル
インフラ要件サーバー、ドメイン、SSL証明書
セキュリティ要件システムダウン、データ漏洩対策
リリース要件ローンチプラン、担当者、手順
運用保守品質管理、窓口情報、バックアップ計画

それぞれ、詳しくご紹介します。

1.背景

Webサイトの制作やリニューアルを成功に導く第一歩は、背景の明確化から始まります。

この段階で考慮すべき主要な3つの要素は以下の通りです。

  • 制作やリニューアルの目的
  • 現状分析の結果
  • 全体像(リニューアルの対象範囲

さらに、プロジェクトにおける要件定義書の用語を明確にすることで、新たに参加するメンバーがスムーズにプロジェクトに合流できるようになります。

これは、チーム内のコミュニケーションを促進し、誤解を避けるために重要です。

この初期段階での明確な理解と共有は、Webサイト制作やリニューアルプロジェクトの成功の鍵となります。

目的の明確化、現状分析の徹底、そしてプロジェクトの範囲の定義は、効果的な計画立案と実行の基礎となるのです。

2.プロジェクト概要

ここでは、プロジェクト概要を構成する3つの主要な項目と、効率的なコミュニケーションを促進する方法に焦点を当てます。

  • 人員体制
  • 工程のスケジュール
  • 成果物と納品

これらの要素は、プロジェクトの土台を形成し、チームが共通の目標に向かって効果的に動くために欠かせません。

またプロジェクトを成功させるには、透明性の高いコミュニケーションが不可欠です。

人員体制、スケジュール、成果物の明確化は基本であり、これに加えて効果的なコミュニケーション戦略を練ってプロジェクトを進めてみてください。

3.サイト構成

ここで紹介する項目は、Webサイトのアクセシビリティとユーザビリティを決定づける重要な要因となります。

  • オペレーティングシステム (OS)
  • デバイスの対応
  • サイトマップの作成

これらの要素を明確に分類し、公開画面と管理画面で異なる要件を設定することが重要です。

また、プロジェクトの視野が広がり、資料が膨大になる場合は、要件定義書とは別に詳細な文書を作成し、それをプロジェクト関係者と共有することをおすすめします。

4.システム要件

Webサイトを設計する際、核となるのは機能要件と非機能要件の明確化です。

これらの要件は、サイトが提供するユーザー体験の質と直接関連しています。具体的に、機能要件にはサイトに実装したい具体的な機能が含まれ、非機能要件ではサイトが満たすべき品質基準を定義します。

  • 機能要件:パンくずリスト、シェアボタンなど
  • 非機能要件:移行性、セキュリティなど

Webサイトの機能要件と非機能要件を明確にすることで、ユーザー中心の設計が可能になります。

これからサイトを設計する際は、上記の要素を基に機能要件のリストを作成し、それらがどのようにユーザー体験を向上させるかを考慮してみてください。

5.技術要件

技術要件は、実際にどのような開発言語を使い、どのようなソフトウェアを導入するのか可視化していきます。

主に、下記5つに項目を明確にしましょう。

  • 開発言語
  • 実装ミドルウェア(サーバーやデータベース管理システムなど)
  • 通信プロトコル
  • ソフトウェアフレームワーク
  • バージョン管理

これらの要件は、プロジェクトの基礎を形成し、その成功を左右します。そのため、エンジニアや実務に携わるメンバーと密接に協力しながら、最適な技術選択を行うことが重要です。

6.インフラ要因

制作およびリニューアルにおいて、インフラの選定はサイト運営を左右する重要なステップです。

主に下記3つの項目を明確にしてきましょう。

  • サーバー
  • ドメイン
  • SSlサーバー証明書

サーバーやドメインの取得に関しては、発注側で自ら行うか、全てを制作会社に委託するかを明確に決める必要があります。

また、想定アクセス数に応じたプラン選択は、サイトのパフォーマンスと直結するため、専門家の意見を参考にすることが望ましいです。

7.セキュリティ要件

Webサイトのセキュリティは、不正アクセスやデータ漏洩などのリスクから保護するために重要な役割を果たします。

ここでは、Webサイトのセキュリティ強化に必要な主要な要件5つをご紹介します、

  • システムダウン防止策
  • 漏えい対策
  • レスポンス低下防止柵
  • ユーザーへの被害対策
  • データベースの脆弱性対策

今後、Webサイトを設計または運営する際は、上記のセキュリティ要件を考慮し、適切なセキュリティ対策を講じてください。

コストとセキュリティのバランスを見極めつつ、ユーザーとデータを守るための戦略を実施しましょう。

8.リリース要件

円滑に制作を進めるためには、リリース要件の明確な計画が不可欠です。

以下の5つの要素を詳細に計画しましょう。

  • 開始・終了日時
  • 実行担当者
  • 合否担当者
  • 端末(作業に使用する端末など)
  • 手順

これらの要件を事前に定めることで、リリースプロセス中の混乱を避け、全従業員が一丸となって目標達成に向けて取り組むことができます。

9.保守運用

Webサイトの運用保守は、サイト公開後の長期的に運用するために不可欠な項目となります。

Webサイトの運用保守を効果的に行うためには、以下の5つの要素に特に注意を払う必要があります。

  • 品質管理
  • 窓口情報
  • バックアップと復元
  • ログ管理

これらの要件をしっかりと計画し、実施することで、Webサイトは長期にわたってその価値を維持し、ユーザーにとって信頼できる情報となります。

Webサイト制作会社とのコミュニケーション

Webサイト制作会社とのコミュニケーション

Webサイトのリニューアルは、制作会社とのコミュニケーションが欠かせません。明確な要件と期待を伝えることで、プロジェクトはスムーズに進行します。

制作会社選定のポイントとヒアリングの重要性

適切な制作会社を選ぶ際には、その専門性、過去の実績、提供できるサービスの範囲を評価してください。

ヒアリングはこのプロセスの核心部分で、プロジェクトの目的、要件、スケジュール、予算などを詳細に伝える機会となります。

ヒアリングを通じて、制作会社がプロジェクトの具体的な要件や目標を理解することができます。

提案依頼書(RFP)の作成と要件の伝達

前述したとおり、提案依頼書(RFP)は、要件定義を制作会社に伝える正式な文書です。

この文書には、Webサイトの目的、ターゲットユーザー、期待される機能、デザインコンセプト、必要なCMS機能、SEO対策など、プロジェクトに関する全ての重要情報を含めるべきです。

RFPを通じて、制作会社は提案の作成に必要な詳細な情報を得ることができ、より適切な提案が期待できます。

要件定義で明確なサイト制作を実現

要件定義で明確なサイト制作を実現

サイト制作を検討しているあなたにとって、要件定義のプロセスは、理想のウェブサイトを実現するための第一歩です。

この段階では、サイトの目標、ターゲットオーディエンス、求める機能、デザインの方向性を明確にすることが重要です。これにより、プロジェクトの具体的な計画が形成され、目指すべき結果に向けての道筋が立ちます。

サイト制作では、単に外見を美しくするだけでなく、SEO対策、ユーザー体験の向上、内容の質の改善といった多角的な側面を考慮する必要があります。

このため、プロジェクト初期に行う要件定義が非常に重要です。

要件定義を通じて、サイトの目的や期待される機能が明確になり、制作会社とのコミュニケーションがスムーズに進むでしょう。

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