
商談の会話からFAQ(よくある質問)を更新している
リクトでは、Web会議の文字起こしをもとに、ホームページのFAQ(よくある質問)ページを定期的に更新しています。
商談やお打ち合わせの中でお客様から出てきた質問を拾い上げて、個人や会社が特定できないように一般化した上でFAQ(よくある質問)に追加する。この運用を始めてから、FAQ(よくある質問)ページの情報量が目に見えて増えてきた実感があります。
なぜ商談の会話からFAQ(よくある質問)を作るのか
「想像で作ったFAQ」は的外れになりやすい
FAQ(よくある質問)ページを作るとき、多くの場合は社内で「お客様はこういうことを知りたいだろう」と想像しながら項目を考えます。
正直なところ、それで十分だと思っていました。でも、実際にお客様が気になっていることは、私たちの想像とずれていることが多いです。
たとえば、私たちWeb制作の仕事をしている人間からすると「Googleビジネスプロフィールに登録しましょう」は当たり前の話です。でもお客様との会話の中で「それ、何ですか?」と返ってくることは珍しくありません。
だから商談の文字起こしがFAQ(よくある質問)の素材として優れています。
実際に出てきた質問の例
お客様との会話から拾い上げた質問をいくつか紹介します。もちろん、どのお客様の発言かは特定できないよう、内容を一般化しています。
- 「支店があるんですが、ホームページは別に作った方がいいですか?」
本体サイトの中に拠点ページを作る方が、検索エンジンの評価が分散しないのでおススメです。ただ、これはSEOの基本的な考え方なので、私たちは当然のように答えてしまう。お客様からすると「別で作った方が目立つんじゃないか」と考えるのは自然なことです。
- 「フォームの項目は自分たちで変えられますか?」
フォームなどの項目は簡単に変更できるのか。セミナーや講座など更新をスピーディーに対応したい項目について気になるのは当然です。
- 「検索順位を上げたいんですけど、何から始めればいいですか?」
漠然とした不安をそのまま質問にしてくれるケースです。「まずは今あるページの情報量を充実させること」とお答えするのですが、これも私たちにとっては基本中の基本。でもお客様にとっては、その「基本」がわからないから聞いているんです。
些細な質問こそFAQ(よくある質問)に載せるべき理由
「当たり前すぎる」は誰の基準か
これ、FAQ(よくある質問)に載せるほどの内容かな。
正直なところ、商談の会話を振り返ると、そう思うことがあります。プロとして毎日やっていることだから、あまりにも当たり前すぎて。
でも、ここが落とし穴です。
私たちが「当たり前」と思っている知識は、お客様にとっては初めて聞く話かもしれない。しかも、お客様の中には「こんな簡単なこと聞いていいのかな」と遠慮して、質問すらしない方もいます。

質問が出ない3つのパターン
お客様がFAQ(よくある質問)を必要としているのに質問しないケースには、大きく3つのパターンに分かれるのではないでしょうか。
- そもそも知らないから質問が出ない
Googleビジネスプロフィールの例がまさにこれです。存在自体を知らなければ「登録した方がいいですか?」という質問は出てこない。FAQ(よくある質問)に項目があることで「あ、こういうものがあるんだ」と気づくきっかけになります。
- 簡単なことすぎて聞くのがはばかられる
「フォームの文字を変えるにはどうしたらいいですか?」のような質問。聞けば30秒で解決する話でも、「こんなことも知らないのか」と思われたくなくて聞けない。FAQ(よくある質問)に書いてあれば、誰にも聞かずに解決できます。
- 何がわからないかわからない
「検索順位を上げたい」という漠然とした相談がこれにあたります。具体的に何をすればいいか見当がつかないから、質問の形にすらなっていない。FAQ(よくある質問)で「まずはここから」と入口を示してあげることが大事です。
「A4」1枚アンケートの考え方と同じ
リクトでは「A4」1枚アンケートという手法を使ってマーケティングの提案をしています。このアンケートのQ3は「不安やリスクを感じた理由」を聞く項目です。
お客様が不安に思っていること、迷っていることを把握して、その不安を払拭する情報を出す。FAQ(よくある質問)ページも同じ役割を果たしています。
たとえば、ホームページ制作の商談で「他社にも見積もりを取っているんですが、どこも同じに見えて決められない」という声を聞くことがあります。これはまさにQ3の「不安やリスクを感じた理由」です。この方が本当に知りたいのは、制作会社ごとの違いではなく「ここに頼んで大丈夫か」という安心材料。FAQ(よくある質問)に「納品後のサポート体制」や「保守で何をしてもらえるか」が書いてあれば、その不安に先回りして答えられます。
些細に見える質問ほど、実は多くのお客様が同じ不安を抱えている。それをFAQ(よくある質問)で先回りして答えておくことで、問い合わせのハードルが下がります。
文字起こしからFAQ(よくある質問)更新までの流れ
Google Meetの文字起こしを活用
リクトでは商談やお打ち合わせにGoogle Meetを使っています。Meetには文字起こし機能があるので、会議が終わるとテキストデータが残ります。
この文字起こしをAIに読み込ませて、お客様から出た質問と、それに対する回答を抽出します。なお、入力した内容がAIの学習データに利用されないよう、学習に使用しない設定のサービスを利用しています。
ポイントは、個人名や会社名、具体的な案件内容が特定できないように一般化すること。「〇〇様の関西拠点の件」は「支店や拠点が複数ある場合」のように、誰にでも当てはまる形に書き換えます。
Claude Codeで更新を自動化
FAQ(よくある質問)の追加作業には、Claude Codeを使っています。
具体的には、WordPressが持っている裏側の仕組み(API)を使って、FAQ(よくある質問)ページの内容を取得し、新しい質問と回答を適切な位置に挿入して、そのまま更新をかけるスクリプトを実行しています。
新しい質問と回答を追加するだけでなく、既存の質問に当てはまる内容が出てきた場合は、その回答を補足・追記すべきかどうかも判定しています。追記が必要と判断した場合は、既存の回答内容に情報を追加する形で更新します。

手作業でWordPressの編集画面を開いて、追加や更新箇所を入力して、プレビューして、公開して……という手順を踏まなくていいので、FAQ(よくある質問)の追加が格段に楽になりました。

これがなかったら、多分後回しにしてそのまま忘れていたと思います。商談や打ち合わせが終わって1時間もあればFAQ(よくある質問)ページの更新作業が終わります。
まとめ
商談や打ち合わせの中で出てくる質問を、FAQ(よくある質問)ページに有効活用できるようになりました。
- お客様が本当に知りたいことは、実際の会話の中にある。 社内で想像したFAQ(よくある質問)よりも、商談で出た質問の方がリアルで具体的です。
- 些細な質問ほど載せる価値がある。 プロの「当たり前」はお客様の「知らなかった」。簡単すぎて聞けない人のためにこそ、FAQ(よくある質問)は存在します。
- 更新の手間を減らすと、続けられる。 Claude Codeで自動化したことで、「FAQ(よくある質問)を追加しよう」と思ったときにすぐ動ける体制になりました。
この仕組みは、私が担当している商談や打ち合わせだけに限った話ではありません。他のスタッフから文字起こしを共有してもらえれば、より多くのお客様の質問に対応できるようになります。文字起こしの共有自体を自動化しておけば、共有漏れもなくなります。
リクトのFAQ(よくある質問)を見る
FAQ(よくある質問)ページは、作って終わりではなく、お客様の声を反映しながら育てていくものです。まずは直近の商談で出た質問を1つ、FAQ(よくある質問)に追加するところから始めてみてください。
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