
どの状態が商品?
今年のゴールデンウィークは、カレンダー通りにお休みが取れた方は10連休という超大型連休とになりました。
社会人になって、初めてこんなに連休で休んだ気がします・・・
ただ、どこに行っても人が多いし、さすがに長すぎですね。
我が家では日頃できないことをしよう!ということで、大掃除をしました。
10年ほどまじめに掃除をしていなかった納戸の整理にあたり、収納グッズの購入に「お、ねだん以上。」のキャッチコピーで有名なニトリさんへ。
そこで購入したのがこちらの小物入れです。

自宅で使う際にまず行うことは、このシールはがしです。
綺麗にはがせるシールだったらいいなと念じながら、シールをはがしてみます。
さすがニトリさん、きれいにスムーズにはがせるシールでした。

何気ないことですが、こういう気の使い方(コストのかけ方?)ってすごく大事だと思いませんか?
この小物入れがお店に陳列されている時は、当然シールが貼っている状態です。
でも、小物入れとして購入者が使うときは、シールがはがされた状態です。
この場合、購入者にとっての「商品」とは、「きれいにシールがはがされた状態の小物入れ」ではないでしょうか?
シールをはがすとあと残りがあって、シールはがしを使ってはがすものの一部べたつきが残ったり・・・となると、手間、満足感、シールはがし等の間接コストなどが商品への満足度を下げかねません。
つまりこの場合、きれいにはがせるシールも含めての商品ということになります。
あなたの会社の商品は何ですか?
例えば飲食店の場合、私の場合は「美味しい」という理由だけでリピートはしません。
もし、来店時に心無い対応をされたらどうでしょう?
一生懸命の中での対応ミスはあまり気になりませんが、無愛想だったり適当なあしらいだったりといった心無い対応があれば、残念ですが次は行きたくないお店リストに入ってしまいます。
逆に、とても心地よい対応をしてもらった際は、またそのお店に行きたくなります。
つまり、飲食店にとっての商品とは、下記のような要素で構成されるのではないでしょうか。
- 料理の味
- 器
- 盛り付け
- お店の雰囲気(店内の内装・音楽・活気など)
- ほかのお客様(層)
- 場所
- 店員さん、および対応
等によって決まります。
人によって、何に対して重要度が高いかが異なりますので、商品を考える際「誰を喜ばせるか?」という顧客(ターゲット)を明確にして、商品開発を行う必要があります。
商品の設計については、住宅のような高価なものにおいても当てはまります。
以前は、高気密・高断熱、耐震・耐久性など機能や性能といったハード部分のPRが中心でしたが、最近はこれらの要素はユーザーから見た際の最低条件ではあるが、強力なPRポイントにはなっていないような気がしています。
家を購入する施主が欲しいものは、あくまでも「家族が笑顔で幸せに暮らせる生活」というソフト部分ではないでしょうか。
この場合も、どのような状態だと家族が笑顔になるのか、幸せを感じるのかといったポイントが各家庭によって異なりますので、商品化においてターゲットの絞り込みが重要です。
なお、弊社ではホームページ制作という仕事においても、クライアントはホームページを欲しがっているわけではないと考えています。
「Webのチカラで経営課題を解決」というテーマで、ホームページを作り、運用することで得られる結果として、売上アップや利益率向上、人材獲得などを望魔れているか方がほとんどです。
では、何を商品(サービス)として提供するかというと、ホームページ制作という仕事を通じて、下記の5項目を提供する会社だと定めています。
- 安心/約束を守り、誠実なお付き合いで信頼を蓄積
- 誇り/リクトとの取引を誇れるよう、会社の価値を高める
- 結果/求める結果において期待を超える
- 快適/円滑なコミュニケーションで心地よさを提供する
- 卓越/技術、知識、一歩先行く提案で期待を超える
あなたの会社の商品・サービスも、目の前に見えているそのものではなく、目に見えていないところに価値が隠れているかもしれません。
商品とは何か?
あなたの会社の商品の本質は何でしょうか?