2026.06.12 DX

社内AI勉強会レポート:リクトのClaude実践活用事例とGeminiとの比較

「社内AI勉強会レポート」と中央に書かれた、デジタルトランスフォーメーションをイメージしたサイバー風の画像

先日、社内AI活用勉強会を開催しました。代表の山口、マーケティング事業部マネージャーの山田、エンジニアの福田の3名が、それぞれの業務で実践しているClaudeの活用事例を共有しました。

なお、このレポートもGoogle Meetで録画・文字起こしを行い、その記録をそのまま活用しています。

細かいメモを取る作業をAIに任せることで、話し合いに集中できる環境を作ることができました。

これも私たちにとってのAI活用の実践の一つです。

なぜ今、業務にAIが必要か

業務効率化のみならず、個人のパフォーマンスを底上げできる点が最大のメリットです。AIに弱点を補完させることで、経験やスキルによる個人の差を埋め、より高い成果を出すことが可能になります。

また、社内で活用事例を蓄積することは、クライアントへの価値提供にも直結します。自分たちが現場でどのようにAIを使いこなしているかを提示できることが、そのままAI導入支援の根拠となるからです。

Claude活用の基本

勉強会の中で共有された、Claudeを活用する上で押さえるべき3つのポイントです。

1. MDファイル(マークダウンファイル)による前提共有

Claudeはマークダウンファイルの読み書きに適しています。フォルダ構成やファイル作成は、自ら作業せず「このように構成を作り、マークダウンファイルを作成して」と指示すれば、Claudeが自動生成します。

特に重要なのが「CLAUDE.md(前提知識ファイル)」です。自社情報、自分の役割、事業内容などを記載しておけば、毎回説明しなくてもAIが前提を理解した状態で回答を出力します。まずはこのファイルを整備することから始めるのが実用的です。

2. スキル機能による自動判断

Claudeのスキル機能は、特定の作業を「スキル化」して保存できる仕組みです。特筆すべきは、Claude自身が「今はどのスキルを使うべき場面か」を自動で判断する点です。定型作業をスキルとして登録しておけば、複雑な指示なしに作業を自動化できます。

3. トークンとコストの管理

Claudeは100万トークン(文庫本約700冊分) を一度に処理できる強みがありますが、モデルにより消費コストが異なります。

  • Sonnet:基本的な業務にはこれで十分。
  • Opus:高度な推論が必要な時に使用。
  • Fable 5:高性能だがコストも高い。

指示の際に「簡潔にまとめて」と添える、やり取りが長引いた際は要約させてセッションをリセットするなど、コストを意識した運用が実務では求められます。

活用事例① 山口:日常業務の自動化

  • 毎朝のタスク管理:「おはよう」と指示するだけで、Chatwork・Gmail・Googleカレンダーを横断し、目標から逆算したその日の優先タスクを整理します。メールの返信案も生成させることで、確認・送信の工数を削減しています。
  • ルーチン自動化:Claude Codeの機能を使い、週次でレポートを自動生成しています。CRM(MCP接続)から情報を取得し、停滞案件や着地見込みを確認しています。
  • 情報セキュリティ規定の整備:膨大な契約書や社内ルールを読み込ませ、矛盾チェックから運用ルール化まで一気通貫で行っています。
  • CRM連携:名刺の撮影画像をClaudeに渡してZohoCRMに自動登録する、見積書を作成するなど、CRMと連携した事務作業を効率化しています。

活用事例② 山田:分析とレポートの自動化

  • 定例レポートの自動化:Google Apps Scriptと連携し、月次レポートを数秒で作成しています。クライアントごとの特徴(電話が多い等の傾向)をAIに覚えさせておくことで、毎月一貫した分析が可能です。
  • 3軸分析(GA4・Search Console・Clarity):複数ツールのデータを統合分析しています。特にClarityのセッション録画データもデータとして処理させることで、ユーザーの動きを含めた深い分析を実現しました。
  • ブログ・WordPress更新:インタビューの文字起こしデータから記事構成を作成し、WordPress REST APIとの連携で記事更新まで自動化しています。
  • 請求書の整理:ダウンロードしたファイルをClaudeに渡すだけで、自動でリネームとフォルダ仕分けを行っています。

活用事例③ 福田:評価・フィードバックと作業ログ

  • 評価シートへのAI活用:自身の振り返りや目標設定に活用しています。「こういう行動を取った」という内容をMDファイルに出力し、AIに評価を依頼することで、上司がフォローしにくい専門分野の客観的なフィードバックを得ています。
  • 作業ログの自動保存:Claude Codeのフック機能を利用し、「今日のまとめ」を依頼することで日々の作業ログを自動保存しています。
  • 課題解決の壁打ち:技術的な悩みや連携の課題をそのまま入力し、現状に即した提案を仰ぐ相談相手として活用しています。

番外編:Geminiについて

Chromeのサイドパネル機能でGeminiを活用しています。表示中のページを読み取れるため、資料の文字確認や、怪しいメールの真偽確認などに利用しています。「切り取って貼り付ける」という作業を省けるのが利点です。

GeminiとClaudeの使い分け

状況に応じたツール選定を行っています。

  • リサーチ・調べ物:Gemini(Web検索による情報収集に適している)
  • 前提知識が必要な業務・ファイル操作・CRM連携:Claude(社内情報を読み込んだ状態での作業に適している)
  • 相互チェック:Geminiで下書きし、Claudeで推敲する(あるいはその逆)

すべてをClaudeで行うと消費コストが大きくなるため、リサーチはGeminiで行うのが現実的な運用です。

まず一歩:CLAUDE.mdを作ることから

勉強会を通じて確認できたのは、AIを「自分には使えない」と敬遠するのではなく、「今の自分の業務でどう活かせるか」という視点で触れることの重要性です。

まずは、自分のCLAUDE.mdを作成することから始めてください。Claudeに「私の役職・業務・目標についてヒアリングして、CLAUDE.mdを作って」と指示するだけで、自分用の前提知識ファイルが完成します。

*本記事は社内AI勉強会の文字起こしをもとに作成しました。今後も定期的に開催し、事例を共有していきます。*

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