
Fable 5で、手持ちのスキルを棚卸ししてみました
Claude Code(Anthropic社のAIアシスタント)には、「スキル」という仕組みがあります。決まった手順の仕事を、指示書1枚にまとめて任せられるものです。
私は日々の業務で、広告のチェックや記事のたたき台づくりなど、いくつものスキルを使っています。Claude Codeの最上位モデルであるFable 5が、2026年7月7日まで、各プランの週次利用上限の最大50%までサブスクの範囲内で使えるようになりました。この機会に、手持ちのスキルやmdファイルを棚卸しし、足りない部分には新しく「AIエージェント」を作ってみることにしました。まだ実務では一度も使っていませんが、その流れを書いてみます。
そもそも、スキルとエージェントは何が違うのか
棚卸しの話に入る前に、この2つの違いを整理しておきます。
スキルは、一緒に手を動かす手順書です。指示書に沿ってAIが作業を進めますが、途中で「ここはどうしますか?」と聞いてくれます。ブログのたたき台を作るときに、文章の崩し方を1つずつ相談しながら仕上げていく、あの感じです。
エージェントは、任せて結果だけ受け取る担当者です。作業の途中でこちらに質問はしてきません。代わりに、時間のかかる調べものを裏側で進めてくれて、終わったらレポートと要約だけを返してくれます。
ざっくり言うと、「自分の判断を挟みたい仕事はスキル」「調べものを丸ごと任せたい仕事はエージェント」という使い分けになりそうです。

棚卸しをしてわかったこと
実際にスキルを一覧にしてみると、広告運用のチェックや、記事のたたき台作成、キーワードごとの提案書づくりなど、決まった手順の仕事はかなりカバーできていました。
一方で、「競合の広告を集めて自社と見比べる」「記事を書く前に上位記事の傾向を調べる」といった、毎回やり方が微妙に変わる調べものは、スキルにしにくいことに気づきました。たとえば競合の広告調査なら、検索結果から競合の広告を探し、見出しと訴求内容をメモに取り、自社の広告と比較表で見比べる。ここまでやって、ようやく「うちに足りない訴求はどれか」を考える材料が揃います。決まった作業ではなく、毎回どこを見るか判断しながら進める仕事なので、指示書1枚に落とし込みにくいのです。

ここが、エージェントの出番だと考えました。
媒体ごとではなく、業務ごとに分けた
Google・Yahoo!・Microsoftと広告媒体ごとに担当を分ける案もありましたが、やめました。媒体が違っても仕事の中身はほぼ同じで、分けるほど指示書のメンテナンスが増えるだけだからです。
検索連動型広告のリサーチ、SNS広告のリサーチ、記事の下調べ、キーワード調査、市場調査、サイト解析の深掘りという、業務単位の6つに落ち着きました。
任せて大丈夫にするための工夫
AIに任せた調べものを信用してよいのか。ここには3つの工夫を入れました。
1つ目は、共通ルールを1枚のファイルにまとめたことです。
2つ目は、「根拠のない所見は書かせない」というルールです。考察を書くときは、必ず「データで確認済み」か「推測。確認方法は〇〇」のどちらかを添えさせます。これだけで、レポートの信頼性が上がります。
3つ目は、レビュー役のエージェントです。他のエージェントが作ったレポートを、別のAIが出典と根拠をチェックし、指摘を返します。試しに動かしてみたところ、こんな指摘が返ってきました。

確認の切り口自体は悪くない手応えがありました。
これから、こう使っていきたい
エージェントは作ったばかりで、実務にはまだ投入していません。ここから先は、スキルとエージェントを場面ごとに使い分けながら、効率的に回していきたいと思っています。
自分の判断を挟みたい仕事はスキルで、一緒に手を動かしながら仕上げる。時間のかかる調べものはエージェントに任せて、その間に別の仕事を進める。この2つを使い分けられれば、1人でこなせる仕事の幅がぐっと広がりそうです。
もし思ったような結果が返ってこなければ、指示書を直せばよいだけです。完璧な指示書を最初から目指さず、使いながら育てていく。そのくらいの気持ちで、しばらく付き合ってみようと思います。
まとめ
- スキルは自分の判断を挟みたい仕事、エージェントは調べものを丸ごと任せたい仕事、と使い分けるとうまくいきそうです
- 手持ちのスキルを棚卸しすると、決まった手順の仕事はカバーできていても、非定型の調べものには手が回っていなかった
- 任せて大丈夫にするための工夫(共通ルール・根拠を書かせるルール・レビュー役)をセットで用意しておくと安心
同じようにAIで業務効率化に取り組んでいる方も多いと思います。
AIの使い方は人それぞれだと思うので、どんな使い方をしているか意見交換しませんか?
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