今や多くの人がホームページ制作をしていると思います。その際、どのような目的、目標を持って制作しているでしょうか。
やはり目的と目標を持つことで、ホームページの出来も向上するのではないかと思います。
それと同時に、アクセス解析も忘れてはいけないことでしょう。
これからホームページ制作をする人、また既にホームページがある人も、今後のホームページ運用にとって重要なポイントを、この記事で少しでも伝えられれば幸いです。
なぜホームページ制作で目標設定が必要なのか
ホームページ制作・運営において、どうして目標が必要なのでしょうか。
ここでは、ホームページ制作において目標が必要である理由を3つ挙げてみます。
- 閲覧者に伝えたい内容を明確にするため
- 提供するサービス内容をハッキリさせるため
- ホームページ制作会社に制作を協力しやすくするため
それぞれ、詳しくご紹介していきます。
閲覧者に伝えたい内容を明確にするため
目標が決まっていないでホームページ制作をしてしまうと、意味のないページばかりが増えてしまうことにつながります。ホームページを見た閲覧者も、何も伝わらないホームページには興味を持ってくれません。
自社と閲覧者にとって、目標がなく中身のないホームページを避けるためにも、目標設定は重要なのです。
提供するサービス内容をハッキリさせるため
前述したとおり、目標がないまま作られたホームページは情報をうまく伝えることができません。
そのため、閲覧者にとってどのようなサービスを提供しているかわからなくなってしまいまいます。そうなってしまうと、そのホームページは誰の目にもとまらなくなり、サイトの離脱率も高くなってしまうでしょう。
ホームページ制作会社に制作を協力しやすくするため
何を伝えたいのかわからないホームページであれば、制作会社もどのようなホームページを制作して良いのか迷ってしまいます。
もちろん制作会社は、丁寧なヒアリングをもとにニーズを引き出すかと思いますが、スムーズに制作を進めるためにも目標をハッキリとさせておくことが大切です。
【種類別】ホームページの目的と役割
ホームページ制作をするときは、ぜひ目的を明確にすると良いでしょう。
それにより、ホームページも全然違うものになると思われます。
- 認知してもらう
- 集客・販売促進
- 採用・求人
- ブランディング
上記4つについて、それぞれ解説していきます。
認知してもらう
まずは認知してもらう必要があるでしょう。そのためにも、「認知してほしい情報」を明確に記載する必要があります。
例えば事業案内や実績、住所や連絡先が必要かと思います。
そして、企業であれば企業理念など、目的を持ってホームページ制作をするだけでホームページの内容が具体的になります。
集客・販売促進
ターゲットとなる読者を定めてアピールをし、興味をもってもらうことでお問い合わせや資料請求してもらうのが認知の次に来る目的ではないでしょうか。
そのため、認知してもらったあとに、どのようにすると集客につながり販売促進へとつながるのか道筋を立てる必要があります。
採用・求人
少し前までは、求職者は求人誌をみるなどして応募する形だったと思われますが、今は違って来ていると考えられます。
インターネットで検索して、その中に求人案内があればメールを送るという方法も増えています。それだけ、ホームページの役割も大切なものとなっているのです。
ホームページ制作をする上で今後新たに人を雇いたい場合は、「求人案内」のページを作るのも忘れずに行ったほうが良いでしょう。
ブランディング
ブランディングの具体的な目的は、次のような内容ではないでしょうか。
- 会社の信頼性を高めたい
- イメージアップを図りたい
自社のホームページをイメージアップしたいと考えているのであれば、ブランディング戦略を考えてホームページ制作をするのがポイントです。
サイトの現状を把握できる指標3選
ホームページ制作を行ってから、しっかりとアクセス解析をしていく必要があります。
そのため、目標達成のためには下記を把握しておくことが大切です。
- セッション数
- ページビュー数(PV数)
- ユーザー数(UU数)
それぞれ解説してきます。
1.セッション数
セッション数は、どのくらいサイトにアクセスしたのか計測する数値です。「訪問数」と表現することもあるでしょう。
具体的には、ユーザーがサイトへアクセスしてから離脱するまでを「1セッション」とカウントします。とはいえ、複数のページを閲覧してからサイトを離れても、カウントは「1セッション」です。
2.ページビュー数(PV数)
ページビュー数とは、期間中にページがどれだけ閲覧されたのかを示す指標です。
ページビュー数は同じ人が何度来ても関係はなく、ページを1つみることで「1PV」と数えられます。そのため、ブラウザの戻るボタンで前のページに戻ったりページ更新をしたりする場合も「1PV」が追加されます。
ページごとに閲覧数を測定できるため、人気のページやコンテンツを調べるのに便利です。
とはいえ、PV数が高いページが必ずしも成果につながるとは限りません。PV数が多くても結果の出ないページは、動線設計やコンテンツ自体の見直しが必要と言えるでしょう。
3.ユーザー数(UU数)
ユーザー数は「ユニークユーザー数」とも呼ばれるもので、一定期間においてサイトを訪問した人数を指す指標です。
一人の読者がホームページを訪れたとして、他のページに訪れてもUU数は「1」となります。また、その月に同じデバイスで何度訪れてもユーザー数は「1」のままです。
ユーザー数は多く方が良く、それはUU数が「どれだけの人が自社のホームページに興味があるか」を数値化したものだからと考えられるでしょう。
ユーザー行動を調べるための指標2選
次に、ユーザー行動を知るための指標を2つご紹介していきます。
- 直帰率
- 離脱率
1.直帰率
直帰率とは、初めに訪れたページだけを見てサイトを離脱したセッション数のことを指します。
直帰率が高い原因について、下記が当てはまっている可能性が高いです。
- 求めていた情報がなかった
- ページが見づらい
- ページの読み込みが遅い
- 1ページで満足した
主にこのような理由で直帰してしまうことを覚えておくと良いでしょう。
直帰率の高いページは、情報の網羅性などコンテンツを見直すことも考えるよ良いです。ただし、1ページだけで購入するか決めてもらうランディングページなどは、直帰率が高くても問題ないかと思います。
2.離脱率
離脱率とは、最後に見ていたページで離脱した割合のことです。
直帰率と混同されやすいですが、離脱率は直帰率を含んでいることに注意が必要です。
1ページだけ見た割合を表示する直帰率に対して、離脱率では2ページ以上の閲覧でも最後に離脱が発生したページを計測して表示します。
目標やコンバージョンにおける指標2選
目標やコンバージョンに関する指標には、次の2つが代表的です。
- コンバージョン率
- ページの価値
それぞれ解説してきます。
1.コンバージョン率
コンバージョン率とは、何か収益につながるような行動をとる、また購入した割合を計算することに使われます。例えば資料のダウンロード、問い合わせの数、直接購入などのことです。
もしコンバージョン率が低いと、なかなか収益に結びつかないと状態であると言えます。いくらアクセス数を集めたとしても、収益に結びつかなければあまり意味はありません。
2.ページの価値
ページの価値とは、そのページがどれほどコンバージョンに影響を与えたのかが分かる指標になります。
ページの価値はただコンバージョンを発生させるページではなく、コンバージョンにつながる手助けのような事もできるでしょう。
目標には必ず数値を決めることが大切
ただ目標を決めるだけでなく、数値も決めることがとても大切です。数値を具体的に決めておくことで、目標達成に向けて行動の目安が立てられるでしょう。
例えば目標を「新規見込み客の獲得」と決めてみましょう。
そのために何をすれば良いのかを考えると、解決策が見つかるのではないでしょうか。
例えば、「いつまでに」「〇件達成」など具体的な目標が立てられるかと思われます。
そのための指標として、下記2つについてまとめていきます。
KGIについて
KGI(Key Goal Indicator)は日本語で「重要目標達成指標」と呼ばれ、最終的な目標が達成できたのかを表す数値となります。
目標は「売上を増やす」などのざっくりとしたものではなく、もっと具体的に「年間売上を10%アップする」などのように設定すると効果的です。
KPIについて
KPI(Key Performance Indicator)は日本語で「重要業績評価指標」と呼ばれます。
KPIは、KGIを達成するまでに必要となる施策などの「過程」を見るための指標です。
例えばKGIで設定した「年間売上を10%アップする」ことに向けて、KPIは「ホームページからの問い合わせを10件増やす」などのが考えられるでしょう。
できるだけKPIも具体的に定めたほうが効果的です。
ホームページのアクセス解析でおすすめのツール3選
ここまでのことを踏まえ、次に紹介するツールを使ってアクセス解析をしていくと良いでしょう。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
- Ptengine
それでは、詳しくまとめていきます。
1.Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Googleが公式に出しているアクセス解析ツールの1つです。ホームページを持っている人の大半は利用しているのではないでしょうか。
無料でも十分使えますし、大企業向けには有料プランも用意されています。ここまでお伝えしてきた「指標」を全て解析が可能です。
2.Googleサーチコンソール
GoogleサーチコンソールはGoogleアナリティクスを補うような役割を持つツールです。
ホームページは暗号化方式をとっているため「https」化されているサイトが多くなりました。しかし、それに伴いGoogleアナリティクスでは読者がどのようなキーワードでホームページを訪れたのかを測定することが難しくなったのです。
それを補うのがGoogleサーチコンソールになります。
Googleサーチコンソールを利用すると、下記の内容も調べられるようになります。
- 検索クエリごとにページの順位
- 検索クエリごとのアクセス数
Googleサーチコンソールも、Googleアナリティクスと同様に理解して利用すると良いでしょう。
≫Googleサーチコンソール
3.Ptengine
Ptengineは、世界的にもとても有名な「ヒートマップツール」です。
このPtengineでは次のようなことを調べられます。
- どの箇所がクリックされているのか
- 長時間閲覧されているのはどの部分なのか
- 平均的なページの滞在時間はどのくらいなのか
このように詳しく見ることができるツールとなります。
サーモグラフィー調のエフェクトでかんたんに測定しやすいため、活用してみると良いでしょう。
まとめ
ホームページを作る以上、何か目的や目標を持って制作することが大切です。そうすることで何を伝えたいのか、何を見に来たのかがわかるホームページとなるでしょう。
また制作をしたあとは、運営のためにもアクセス解析をしていく必要があるかと思われます。
これからホームページ制作をする人、既にホームページがある人にとって、今後のホームページ運用にとって重要なポイントを少しでもお伝えできていれば幸いです。