
初心者向け、Google検索セントラルのいろはも大詰め。
自社サイトにおけるSEOの必要性、SEO業者の選択についてご紹介します。
SEOの必要性
前回、
SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の頭文字を取ったもので、検索エンジンからホームページへの流入を増やし、結果、購入や契約に結びつけることを目的としたマーケティング手法のひとつです。
と述べました。
簡単に言うと、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)に想定したキーワードを入力して検索した結果、ホームページが上位に表示されるように、ホームページを適切な状態にすることだと言えます。
業種や業界、企業の特性によってSEOのアプローチが異なるケースもありますが、重要なのは「ただ単にホームページを作って公開すればよいわけではない」という点です。
「リスティング広告や他のチャネル(販売経路)での広告によって流入を増やす!」のであれば、極端な話、SEOは不要です。
しかし当然のことながら、広告費がかかります。
せっかくホームページを持っているのであれば、SEOでホームページを育てることをおススメします。
SEOは施策から反応が出るまでに数か月、もしくはそれ以上の期間を要することもありますが、しっかり育てることで「優秀な営業マン」に仕立て上げることができるのです。
ホームページを持っている企業様はぜひ、宝の持ち腐れにはしないでください!
SEO業者の選択
しっかりとSEOを実施し、優秀な営業マンに育てあげるには、SEO業者に依頼するという選択肢も検討したいところです。
タイミングとしては、ホームページの構築時もしくはリニューアル時が良いでしょう。
SEOを有料でプロフェッショナルに依頼するからには、ちゃんと効果を得たいもの。
すでにあるホームページの場合、全体の構造やコンテンツの見直しなど、大幅な改修が必要となるケースがあるからです。
もちろん、既存のホームページでも改善は可能なので、まずは各SEO業者に相談してみるのもおススメです。
ただし、Google検索セントラルには
SEO 業者を利用するかどうかは、サイトの改善や時間の節約につながる可能性がある一方で、サイトや運営者の信用が損なわれるおそれもある重大な決定です。SEO 業者を利用するメリットと、無責任な SEO 業者によってサイトが被害を受ける可能性について必ず検討してください。
と記載されています。
残念ながら、悪質なSEO業者が存在するのも確かです。
正しいSEO業者を見極めるべく、Google検索セントラルに記載の検討フローに則って進めていきましょう。
- SEO業者が提案する変更の実装を真剣に検討する。
- SEO業者の候補と面談する。
- SEO業者の信用照会先を調査する。
- サイトの技術監査および検索機能の監査を依頼する。
- 採用するかどうかを決定する。
1. SEO業者が提案する変更の実装を真剣に検討する。
まず、SEOに真剣に取り組みたいかどうかをご検討ください。
SEOをプロフェッショナルに依頼すると、時間とコストがかかります。
予算によってはSEOの施策はご自身で対応しなくてはならない場合もあります。
SEOに時間や労力、コストをかけたくない場合は、プロフェッショナルを雇う意味はないため、どの程度の時間やコストが必要か、効果が出るまでの目安などを専門業者に問い合わせてみるのも良いでしょう。
2. SEO業者の候補と面談する。
SEO業者の質を測るうえで、Google検索セントラルでは以下のポイントを掲げています。
- 過去の作業のサンプルと成功事例をいくつか紹介してもらえるか。
└ 成果物(レポートなど)や成功事例を有しているかどうか - Google 検索の基本事項に準拠しているか。
└ Google検索の仕組みを理解し、基本事項を順守したサービスを提供しているかどうか - オーガニック検索に役立つオンライン マーケティング サービスやアドバイスを提供しているか。
└ 広告を伴わない検索結果の表示順をいかに向上させるかのスキルや知識を有しているかどうか - どのような結果が期待されるかと、その日程、成果を測定する方法。
└ 適切なコンバージョンの設定と達成するまでの期間、方法を有しているかどうか - 同業種での実績。
└ 自身と同じ業種におけるSEOの実績を有しているかどうか - 該当する国や地域での実績。
- 外国語サイトの開発経験。
- 最も重視しているSEO技術。
- 創業年数。
- 連絡方法。サイトに加えたすべての変更に関する情報、およびアドバイスの内容に関する詳しい情報とその理由を伝えてくれるかどうか。
└ どういった手法でSEOを実施しているか、詳しく説明してくれるかどうか - SEO業者があなたの会社とビジネスに関心を持っているかどうか
└ ターゲットや競合相手、収益の方法などを質問してくるかどうか
すべての項目をクリアしている必要はありませんが、実績や経験年数などは判断しやすい材料です。
また、SEOの施策についても詳しく説明してくれる会社を選ぶと良いでしょう。
3. SEO業者の信用照会先を調査する。
難しい場合もありますが、可能であればSEO業者を利用した企業の声を聞いてみるのもおススメです。
その際、どのように役に立ったのか、スムーズなやり取りだったのか、良好な成果が得られたのかを聞きましょう。
4. サイトの技術監査および検索機能の監査を依頼する。
SEOを実施する場合に、どういった作業が必要となるのか、期待される成果はどういったものになるのかを確認しましょう。
また、実作業が必要な場合は有料となるケースがほとんどなので、どの程度の料金がかかるのかも確認が必要です。
その際、一括見積もりではなく、作業ごとに見積もりを提供できるかどうかも見極めるポイントのひとつです。
注意としては、「SEOを実施したことで、必ず検索結果の最初のページに表示されるようになります」と断言する業者は利用しないようにしましょう。
5. 採用するかどうかを決定する。
4つのステップを経て、どのSEO業者を採用するかどうかを決定します。
先述のとおり、なかには不正な行為をして検索順位を上げる悪質なSEO業者も存在します。
場合によっては、Googleのインデックスから削除され、検索結果に表示されなくなる場合もあります。
最終決定の前に、Google検索セントラルの注意事項も合わせて読んでおきましょう。
まとめ
第一回、第二回に続き、今回まででGoogleが提供する公式のサポートツール『Google検索セントラル』について紹介してきました。
検索結果表示の仕組みから初歩的なSEO、SEO業者の選び方まで、かみ砕いた言葉に変換したつもりです。
「SEOはやってみたいけど、専門用語が多すぎてやる気が失せてしまう」といった方に有用となっていれば幸いです。
「こういった記事をわかりやすく書いてほしい」といったご要望があれば、お問い合わせフォームやFacebook、Twitterにご意見をお待ちしております。