
山田修史です。
福岡市のホームページ制作会社リクトに所属してホームページの運用のアドバイスやサポートをやっています。
小さな会社のHP改善案シリーズです。
今回は紙媒体経由の効果測定のお話です。
地域ビジネス(ローカルビジネス)をしているクライアントさんから、
「チラシを撒いて電話で問い合わせが来たら、チラシをみたかは確認できるけど、ホームページ経由だとチラシ経由なのかがわからない。ホームページ経由でも成果として把握できる方法がないか?」
というような相談を受けることがあります。
チラシや紙媒体を経由したホームページのお問い合わせや反響を把握するためのアイデアです。
どうやって知ったか?どうやってホームページにたどり着いたかは大切です。
そのような方に、私がクライアントさんとのテレビ会議時にどこの数値を見て、どういう改善アイデアを提案しているのかをお伝えします。
対象者
- ホームページを良くしたいけど、どうしていいかわからない方むけの内容
- Googleアナリティクスを導入していて確認できる方
- 紙媒体などウェブ以外の販促媒体を使っている方
同業の方は、すでに知っている、よく見かける情報の内容ですよ。
前提としてQRコードを活用しよう。
URLと〇〇で検索としか書いていないチラシや紙媒体の広告なども、まだまだ見かけます。
スマートフォンからはQRコードでの誘導が便利なので忘れずに入れましょう。
その際に、
- スマートフォンのカメラで読み取ってください。
- 特設ページはこちら
- ホームページからのお問い合わせはこちら
- メールでの問い合わせはこちら
QRコードだけを載せるのではなく、上記のような行動を喚起する文章を記載しておくとQRコードを読み取ってくれる確率があがります。
QRコードの作成
QRコードの作成の仕方がわからないので、作ってほしいという依頼もありますが、インターネット上で手軽に作成できるのでぜひ試してみてください。
おススメは、下記のQRコード作成サイトです。
無料でPNG、JPEG、 EPS形式でダウンロードができます。
QRコードを開発したデンソー関連なので安心感があります。
独自のアクセス解析もつけれますが、今回はGoogleアナリティクスで計測するのでつかわなくてOK。
URLにパラメータを追加しよう
ホームページのURLをただQRコードにするだけでは、まだ紙媒体経由かどうかはわかりません。
URLにパラメータを追加しないといけません。
URLに追加するパラメータは、目印みたいなものです。
目印をつけて、どこから来たかを判別します。
パラメータを付けたURLはGoogleが提供している下記サイトで作成できます。
https://ga-dev-tools.appspot.com/campaign-url-builder/
下記の4つを入力すればURLが生成されます。
- ウェブサイトのURL
- キャンペーンソース
- キャンペーンメディア
- キャンペーン名
入力例)
- ウェブサイトのURL https://lctmag.media/
- キャンペーンソース newsletter
- キャンペーンメディア qr
- キャンペーン名 summer
と打つと
URL例) https://lctmag.media/?utm_source=newsletter&utm_medium=qr&utm_campaign=summer
上記のようにURLが生成されます。
入力のルールです。
- ウェブサイトのURL ホームページのURL
- キャンペーンソース 媒体を英語で newsletter とか DM とかflyer など
- キャンペーンメディア qr または qrcode
- キャンペーン名 サービス名、日付など英数字で
生成されたURLをコピーしたらQRコードを作成しましょう。
キャンペーン名を毎月変更して印刷すれば、いつのチラシなのかもわかります。
Googleアナリティクスで確認
パラメータ付きのURLのQRコードを、チラシや紙媒体などに印刷して撒き終えたらあとは、Googleアナリティクスで確認です。
QRコードをスマートフォンで読み込むと、Googleアナリティクスに記録されていますので、そのデータを確認しましょう。
集客→すべてのトラフィック→参照元/メディア
例)
- 参照元にキャンペーンソースで設定したnewsletter
- メディアにキャンペーンメディアで設定したqr
newsletter/qr が表示されているかどうかを確認しましょう。
表示されていない場合は、画面右下で表示する行を増やして再度確認をしてみましょう。
それでも表示されていない場合は、残念ながらQRコード経由でホームページにきていません。
表示されていた場合は数値がでているので確認をしてみましょう。
newsletter/qr をクリックすると絞り込めるので、日にちなどの確認がしやすくなります。
またチラシを撒いた日などで、キャンペーン名を複数使い分けているのであれば
集客>キャンペーン>すべてのキャンペーン
で設定したキャンペーン名ごとに数字が確認できます。
Googleアナリティクスの目標設定をしていれば、成果に貢献していたのかもわかります。
これでホームページを見に来てくれた数やお問い合わせがあった数が、わかるようになります。
まとめ
紙媒体経由の効果測定だけでなく、URLにパラメータを付与してGoogleアナリティクスで計測というのは、メールマガジンや看板などでも使えます。
お客さまがどの媒体から来たのか?というのは気になりますよね。
よくみかけるのが、お客さまがどの媒体から来たのかを知るために、お問い合わせフォームで「どこで知りましたか?」という項目です。
お客さまからすればお問い合わせする前に、内容と関係ない質問をされている状態です。
面倒くさくなってお問い合わせフォームから、離脱してしまう原因になりかねません。
可能であれば「パラメータなどを使ったGoogleアナリティクスで計測に置きかえられないのか?」「お問い合わせ後に、聞けないのか?」など置き換えを検討されてみてください。
またお客さまがどの媒体から来たのかがわかれば、効果検証や予算配分の改善につなげられます。
この情報があなたのホームページの改善につながれば幸いです。
チラシの改善や、セミナー、運用サポートの依頼やご相談もお待ちしています。
著者
株式会社リクト プランニング部 マネージャー
山田 修史
保有資格
WACA 認定 上級ウェブ解析士
「A4」1枚アンケート広告作成アドバイザー
書籍掲載実績
事例掲載
電子書籍共著
自社サイトをコストで終わらせないために ウェブ解析士の事例発表集(13)
自社サイトをコストで終わらせないために ウェブ解析士の事例発表集(35)